隕石

campodelcielo鉄隕石 アルゼンチン産

写真解説
Canpo del Ciero - República Argentina
カンポ・デル・シエロ隕石
1576年発見 5500年前に落下と推定

隕石とは

太陽系の地球以外の惑星から分離したものです。
更に地球にぶつかるまで、太陽の周りを回って長い旅路の果てに地上にたどり着いたものです。
地球に落下するとき、大気圏を通ります。
その際、大気との摩擦熱で殆どが蒸発してしまいます。
この蒸発している様が流星です。
そう考えると、○○流星群が今夜○方向の空で…とよく聞きますが、太陽系のどこかの星のかけらが私達の住んでいる地球に向かってたくさん降り注いでいるということです。

隕石の分類別の内訳

隕石の内訳

鉄質隕石 5%
石鉄隕石 1%
石質隕石 94% コンドライト 86%
エイコンドライト 8%

隕石の分類に沿って、全体のパーセンテージをグラフにしてみました。
石質隕石が一番多く、その中でもコンドライトに分類される物の数が一番多いです。
これから分類についてお話します。

Eコンドライト金属を多く含むもの普通コンドライトHグループ鉄が多いLグループ鉄が少ないLLグループ鉄も金属も少ない炭素質コンドライト金属をほとんど含まず炭素や水といった生命に関わる物質含む(最も始原的)

隕石の分類

鉄質隕石(隕鉄・鉄隕石)

金属鉄(鉄とニッケルの合金)でできています。
大きな惑星の中心核であったと考えられています。
陸上の岩石とは全く違うために見つけやすく、他の種類の隕石と比べて発見が容易です。

分類

ニッケルの量によって分類されます。

ニッケル含有量の少ない順番で書きました。

ヘキサヘドライトはニッケル含有量が一番少なく、切断して薄い酸で溶かす(エッチング)とノイマンラインと呼ばれるいろいろな角度の線(筋)がたくさん交差している模様が見られます。

オクタヒドライトを同じように処理すると、ウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる特徴のある模様が大部分に見られます。
この模様はオクタヒドライが作られる過程において、温度が約百万年に数度落ちるような気の長過ぎる冷却期間を経て、ニッケルが結晶化して分離したものです。
カマサイトとテーナイトというニッケルの含有量の異なった2種類の金属鉄が結晶した結果、それぞれの結晶の形が模様を作りあげています。
これ以上隕石っぽいものはない!と思える模様です。

アタキサイトは、処理しても何もなく、線は見えません。
テーナイトでほぼ構成されています。

構成鉱物

等。

石鉄隕石

金属鉄(鉄とニッケルの合金)と珪酸塩鉱物(岩石質部分)でできています。
惑星の中心核と珪酸塩マントル(岩石質のマントル)の境界付近にあったと考えられています。

分類

パラサイトは、岩石質部分がほとんどカンラン石で、でできたものです。
カンラン石とカンラン石の隙間を金属鉄が埋め込んだ見た目で、とても美しいです。

メソシデライトは、いろいろな鉱物が混じってできています。

石質隕石

ケイ酸塩の岩石質からなり、コンドリュールと呼ばれる球粒があるかないかで分類されます。
コンドリュールとは、溶けた岩石や金属のしずくが急冷し固化したもので、2ミリ以下ほどの球状の粒です。
どんなに大きいものでも1センチ以下です。
構成成分は、カンラン石・輝石・ガラス・長石等です。
地球には同一のものは認められません。

コンドライト

和名 球粒隕石。
コンドリュールが存在します。
隕石は小惑星帯に存在する小天体に由来すると言われています。
小惑星帯とは、火星と木星の間にある小惑星の軌道が集中しているエリアです。
小さな天体では、大量に熱を発するような活動を行わなかったため、太陽系ができたてホヤホヤの時の記憶を持つ、”原始的隕石”です。
コンドライトはさらに細分化されます。

Eコンドライト 金属を多く含むもの
普通コンドライト Hグループ 鉄が多い
Lグループ 鉄が少ない
LLグループ 鉄も金属も少ない
炭素質コンドライト 金属をほとんど含まず炭素や水といった生命に関わる物質含む(最も始原的)
エイコンドライト

和名 球粒隕石。
コンドリュールがありません。
コンドリュールが見られないのは、熱の作用で全体がとけてしまって化学変化が起き、粒もとけてなくなってしまったためです。
もともとはコンドライトだったけれど、母体である天体自身の熱を発する活動により、エイコンドライトとなると考えられています。
よって、中心核・マントル・地殻に分化された小天体の破壊によってできたものと考えられています。
エイコンドライトはマグマから出来ているので、地球の岩石と見分けのつかないものもあります。
エイコンドライトはさらに細分化されます。

HEDグループ ダイオジェナイト マントル由来
ユークライト 地殻由来
ホワルダイト 上記2つが混じった角礫岩様のもの
SNCグループ 火星由来(角閃石や磁鉄鉱)
月グループ 月由来
その他 オーブライト 主に輝石・頑火輝石
ユレイライト この隕石よりダイヤモンドが見つかる。(マグマの中で結晶化したグラファイトが、衝撃でなったもの。)
アングライト 主に普通輝石、他はカンラン石・灰長石・トロイリ鉱
アカプルコアイト 主に斜方輝石・カンラン石・斜長石・金属鉄・トロイリ鉱
ロドラナイト カンラン石・斜方輝石からなり、少しの斜長石を含む
ブラキナト 主にカンラン石
ウィノナイト 頑火輝石・カンラン石・金属鉄・斜長石・トロイリ鉱

 インパクタイト インパクト・ガラス(インパクト・グラス)

隕石が落下した際、地球上の岩石が熱や力等を受けて生じたものをいいます。
隕石とは別のものです。

クレーターガラス
クレーターの周りで取れるもの。主にケイ素のガラス質でリビアングラス等が該当します。
テクタイト
テクタイトは限定された広範囲の地域で発見されています。
チェコ(ヨーロッパ)、オーストラリア・東南アジア、北アメリカ、アフリカ象牙海岸の4つの地域です。

テクタイトの仲間としてクレーターガラスが扱われていることも多いと思います。
※クレーターガラスについても、テクタイトにてもう少し詳しく書いています。

おわりに

ミュージアムショップや通販などで、隕石は購入が可能です。
以前、隕石って買えるものなの?どこで見れるの?と聞かれたことがあります。
お子さんなど興味がありましたら”隕石”で検索してみてください。
また、各地で開催されていますミネラルショーでも購入可能です。
手頃なお値段のものもたくさんあります。
機会があれば、ぜひ手にとって見てみてくださいね。

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TENDER TIME
小さい頃から石が好き。 そのまま大人になりました。 鉱物についてのブログを書き始めて、気がつけばいしのみせ TENDER TIMEの主となりました。

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