ゲーサイト Goethite

Goethite Taouz Mine Anti-Atlas Mts. Morocco

ゲーサイトとは

和名 針鉄鉱
褐鉄鉱のメイン鉱物です。
褐鉄鉱は、数種類の水酸化鉱物で構成されています。
褐鉄鉱というと、黄色っぽい土状の塊を思い浮かべますが、その正体の殆どはこのゲーサイトです。
その昔、褐鉄鉱の土状の産出が多かったことから、針鉄鉱は珍しいもの..という認識があったそうです。

基礎データ

化学組成 水酸化鉱物  FeO(OH)
黒色・黄褐色・黒褐色等
条痕 茶色っぽい黄色
結晶系 斜方晶系
へき開 一方向に完全
硬度 5~5.5
比重 3.3~4.3

ゲーサイトの七変化

ゲーサイトはいろいろな形と色合いに変化します。
形はその名の通り針状、各種水晶の中に内包されて存在する場合も多く見かけると思います。
また、塊状であったりぶどうの房のようにブドウ状や繊維状の結晶が放射状になっているものなどが見られます。
色合いは黄色~褐色・黒。
赤でも現れます。
この赤い針がたくさん水晶の中に内包され、美しい赤色になったものはストロベリークォーツと呼ばれていますね。

ゲーサイトと文豪ゲーテ

ゲーサイトの名前の由来は文豪ゲーテです。
本で”ゲーテの言葉”が流行った時期がありましたね。
実は私も持ってます(笑)
ゲーサイトの名前の由来はこのゲーテです。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
Johann Wolfgang von Goethe
Goethe→Goethite
花崗岩が好きだったとのことで、”花崗岩について”という論文を発表しており、ドイツ鉱物学会創立メンバーです。
ゲーサイトはゲーテ鉱とも呼ばれます。

ゲーテといえば、若きウェルテルの悩みファウストなど作家的や先ほどの本のように哲学者なイメージが強いですが、鉱物にも長けています。
天才ということばがビシッときますね。

産状

針鉄鉱は世界中に広く分布し、あちこちで見る事ができます。

磁鉄鉱・黄鉄鉱・菱鉄鉱など鉄鉱石を含む鉱床の酸化帯にできる二次鉱物です。
酸化した鉱床の一番上の部分を覆っているものを、ゴッサンもしくはアイアンハットと呼びます。
ゴッサンは”gossan”で”焼け”の意味。
殻のように上の部分を覆い、横たわっている部分です。

沈殿物としても見られ、沼鉄鉱と呼ばれるものがあります。
沼などで鉄分を含む水が沈殿し、周りにあった草や木を含むことで化石を巻き込むことになりできたものをいいます。
(※褐鉄鉱でも説明させていただいています。)
国内では高師小僧が有名です。

意味 いわれ

あまり資料がなく、見たものによりますと、集中力がUPし先を見る力をサポートするとのことです。

追記 レピドクロサイト Lepidocrocite

ゲーサイト(針鉄鉱)とレピドクロサイト(鱗鉄鉱)は同質異像です。
同質異像(多形)とは、化学組成が同じで結晶構造が異なるもの。
結晶構造とは、結晶の中の原子の配列のことです。
化学式は一緒(=成分は同じ)で、手のつなぎ方が違うものです。
ですので厳密には別の種類ですがこの2つ、判別が難しいのです。
わからない時にはリモナイト(褐鉄鉱)と呼ばれています。
褐鉄鉱は針鉄鉱(ゲーサイト)もしくは鱗鉄鉱(レピドクロサイト)が混じったものの名前、もしくは鉄の酸化したもの(早い話がサビ)を言います。

赤いものが水晶に内包された赤くて可愛い石をストロベリークォーツという愛称で呼び、これを連想する方は多いのではないでしょうか?
ただし、ストロベリークォーツという名前はあくまで愛称で、厳密な定義はないために、赤いものが混じっていてかわいい石という概念はありだと思います。
ストロベリークォーツの内包物の名称としてよく上がりますが、以上の内容を考えるとストロベリークォーツの内包物がレピドクロサイトもしくはゲーサイトという概念そのものがあっていてあっていない…
そんなふうに私は思います。
でもまぁ普通はこのあたりかと思います(笑)

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TENDER TIME
小さい頃から石が好き。 そのまま大人になりました。 鉱物についてのブログを書き始めて、気がつけばいしのみせ TENDER TIMEの主となりました。

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