アメジスト Amethyst

アメジスト

アメジストとは

水晶の中で紫色のものをアメジストと呼びますが、水晶は家族が多い!
そして皆美人です。(水晶一族の解説はこちらへ)

一般的にアメジストは、紫色が濃く均一になっているものが良質とされます。
この条件をクリアするアメジストの産出は少量です。

熱処理にて黄色・褐色・緑色・無色に色を変化させられるとのこと。

また、日光で退色するとの話は比較的知られていると思いますが、放射線を照射すると本来の紫色がもどることもあるそうです。

産出地 産状

アメジストは、火山岩や堆積岩の低温熱水鉱脈に産まれます。
特に火山岩の中にできる晶洞と呼ばれる穴の壁に、びっしり結晶が張り付いてまさしく”はえている”ような状態のものがよく見受けられます。
晶洞とは、岩石の中にある空洞→穴をいい、熔岩の蒸気の逃げ道や脈によくみられます。
その穴の中に鉱物の結晶がみられるものを晶洞と一般的にいいます。
そう考えると・・ ペアメノウ(ペアアゲート)も晶洞ですね。

産地はなんといってもブラジルが一番。
リオ・グランデ・ド・スールは有名です。
スリランカ・マダガスカル・南アフリカ等で良質のものが採れます。
日本国内では、宮城県白石市雨塚山が有名です。

昔、加賀紫と呼ばれる良質なアメジストが産出されていたようですが、現在では産出がないとのこと。
この加賀紫、話には聞くのですが写真など見たことがないので、どなたかご存じの方がいましたらご一報願います。

基礎データ

化学組成 珪酸塩鉱物  SlO2
紫色
条痕 白色
結晶系 六方晶系
へき開 なし
硬度
比重 2.65

アメジストと誕生石

そして、誕生石2月の石であるアメジスト。
誕生石の制定にとても影響されているとされるこんな話があります。
以下のお話は”誕生石”にもありますが、抜粋して再掲します。

キリスト教の経典 ”新約聖書” の ”ヨハネの黙示録21章” 聖なる神の都、新しいエルサレムが天から降臨する様子を書いたものですが ”その輝きは高価な宝石に似ており、透き通った碧玉のようであった。” とあります。

その都は高い城壁に囲まれて、東西南北に3つずつ門があり(全部で12)、その門にそれぞれイスラエルの子らの12部族の名前と御使いがいた。
城壁は碧玉で造られ、都は混じりけのないガラスに似た純金でできていた。
都の城壁には12の土台石があり、それには、小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。

第一の土台石は碧玉
第二はサファイヤ
第三は玉髄
第四は緑玉
第五は赤縞瑪瑙
第六は赤瑪瑙
第七は貴かんらん石
第八は緑柱石
第九は黄玉
第十は緑玉髄
第十一は青玉 ※2
第十二は紫水晶であった。

また、十二の門は十二の真珠であった。
どの門もそれぞれ一つの真珠からできていた。
都の大通りは、透き通ったガラスのような純金であった。

※2 原文はヒヤシンス石。 古代のヒヤシンス石は黄水晶・ざくろ石・青い石の総称だそうです。
時代によって示す石が変わるので注意してください。

他の誕生石の話にも関わりますが、このアメジストは12の誕生石の中で惟一ブレのないたった一つの石です。
というのは、各国や民族で誕生石というのはそれぞれですが、大きく分けると12の系統が考えられるそうです。
その12の系統すべてを見た時、このアメジストだけが全ての系統の2月の誕生石となっています。
この12番目のアメジスト。
なぜ2月?と思うと思いますが、その昔、1年は3月から始まっており、第一の土台石を1月ではなく3月としてスタートした場合、12番目のアメジストは2月となり、そのことが2月の誕生石となった要因と考えられているそうです。
また、私の大好きな”プリニウスの博物誌”にもアメジストの記載があります。

アメジストの意味 いわれ

お酒好きで禁酒したいと思っている方、お勧めの石です。
依存症や中毒によいそうです。
酔い止め作用が抜群で、乗り物酔いにもお酒にも効果を発揮します。
恋愛や人生の酔いにも。
この石は、冷静さを促してくれる力があります。
パニックになって心が閉ざされてしまった時、ちょっとでもいいからこの石を持って目をつぶってみてください。
硬くなった心を穏やかに支えてくれると思います。
勘がさえる石でもあり、テンションがあがって不眠になった時や、悪夢から守ってくれる効果があります。
枕の下に、タンブルを置いて眠ると効果的です。
そして、悲しみを癒してくれる石であり、喪失を受け入れる手助けをしてくれます。

ギリシャ神話と名前の由来

アメジストの名前の由来は、ギリシャ語でお酒に酔わないという意味の言葉「amethystos」からだそうです。

ギリシャ神話に、アメジストの誕生の話があります。

~バッカスは、今から最初に会った人に、自分の家来であるバッケー達を仕向けようと考えていました。
バッケーとは、見た目はヒョウで酔っ払っている猛獣ですが、唯一、葡萄酒を作る才能がありました。
そこへ歩いてきたのは、月の女神ディアナのいる神殿につかえる妖精のアメシスト。
バッカスがバッケー達をけしかけて襲われる直前、アメシストは小さい石となってしまいました。
見ると透明で綺麗な石、水晶になっていました。
あまりの石の美しさと自分の犯した罪に深く悔い、”未来永劫、私の葡萄の実りはアメシストへの懺悔になろう”と叫びながら葡萄酒を石に注ぐと、紫色の水晶=アメシストになったということです。
その後、バッケー達も改心し、葡萄酒作りに精を出し、バッカスが行くところどころで酒と豊穣があり人々を喜ばせたということです。
そしてバッカスは酒と豊穣の神 バッカス神となりました。~

このアメジスト、20歳の記念石だそうです。
大人になってお酒も飲めるようになり、”悪酔いしないように!!”と贈るとのこと。

注意点

紫外線の影響で退色する事があります。
保管の際の日光に気をつけてください。

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TENDER TIME
小さい頃から石が好き。 そのまま大人になりました。 鉱物についてのブログを書き始めて、気がつけばいしのみせ TENDER TIMEの主となりました。

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