ジェレメジェバイト ジュレメジェフ石 エレミア石 エレメエファイト jeremejevite
JEREMEJEVITE Erongo Region, Namibia |
これほどバリエーションのある呼び名を持っているのも珍しいと思うのですが…
呼び名で使われているのはジュレメジェバイトが一番多いと言われていますが、私はエレミア石とおぼえていました…
とても産出量が少なく産出されても小粒がほとんどで、1カラットを超えることはめったに無い希少性の高い鉱物です。
二色性があり、しっかりしたものは宝石としてカットされています。
コレクターにとても人気です。
※二色性とは見る角度によって無色に見えたり色がついて見えたりすることで、ジュレメジェバイトの場合は無色とボディカラーの二色となっています。
たくさんの名前
ロシアの鉱物学者でありエンジニアであるPavel Vladimirovitch Jeremejev
(1830年-1899年)が名前の由来です。
この方の名前、ロシア語で読むとなんとも発音が難しい(笑)
ロシア語で、ПавелВладимировичЕремеев となりますが、翻訳ソフトで再生してみましたがなんとも…
カタカナ表記では、パヴェル・ウラジミロヴィッチ・イェレメイェフとあります。
多分、この発音の難しさがいろいろな呼び名となってしまっているのでしょう。
この方は、サンクトペテルブルク科学アカデミーの鉱物研究所で教授となり、それ以外にも鉱物学会の会長となりました。
サンクトペテルブルク科学アカデミーはあのピュートル大帝の肝いりでスタートしたアカデミーで、現在にも続く科学アカデミーの礎です。
産出地 産状
花崗岩ペグマタイトで産します。
発見地は、Soktuj Gora (Mount Soktuj),
Adun-Cholon Range, Nerchinsk Gem mines, Nerchinsk (Nertschinsk), Zabaykalsky
Krai, Russia.
モンゴルと中国とロシアの国境が接するあたりです。
産出地は、ロシアの他、タジキスタン・ミャンマー・ナミビア。
このナミビアのエロンゴのものが流通量が多くみられます。
結晶の形は柱状です。
基礎データ
- 化学組成 ホウ酸塩鉱物 Al6(BO3)5(F,OH)3
- 色 無色 青 水色 淡黄褐色
- 条痕 白色
- 結晶系 六方晶系
- へき開 なし
- 硬度 7
- 比重 3.28