コールマナイト コールマン石 灰硼石 COLEMANITE
Colemanite US Borax Mine Kern County, California, USA
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ホウ素の鉱石として、産業利用価値の高いコールマン石。
和名は灰硼石(かいほうせき)
1882年、アメリカカリフォルニア州デスバレーにて発見され、その発見された鉱山の持ち主の名前である、William Tell Colemanに因んで命名されました。
カリフォルニアにてホウ酸塩の鉱床がたくさん見つかり、ホウ素=Boron(ボロン)という名前の街があります。
柔らかい鉱物ですので、落としたりしないよう気をつけてください。
特性
熱を加えると簡単に溶けてしまい、緑色の炎色反応があります。
また塩酸にも溶けます。
水には溶けませんが、熱に弱いのでお湯はだめです。
焦電性と圧電性があります。
焦電性はトルマリンに見られるホコリを引き寄せる(小さな温度変化に反応して表面電化が変化して帯電する)あの現象で、圧電性は温度変化ではなく圧を加えると帯電します。
ライターの石がそうですね。
産出地 産状
塊や粒、短い柱状で見られます。
乾燥している場所(砂漠や湖などが干上がった場所などの蒸発岩)や、火山のガスや温泉が流れ出た堆積物中で産し、他のホウ酸塩鉱物を交代して生成します。
堆積する鉱床は数メートルにも及ぶことがあり、数十センチの大きな結晶も産することがあるそうです。
産地はアメリカ・アルゼンチン・カザフスタン・トルコ等があります。
基礎ータ
- 化学組成 ホウ酸塩鉱物 CaB3O4(OH)3・H2O
- 色 無色 白色
- 条痕 白色
- 結晶系 単斜晶系
- へき開 完全
- 硬度 4.5
- 比重 2.4
余談
ボロンという町の名前はいつだったか聞いたことがありました。
調べていくと、とある人物に行き着きました。
George Swain (walker) ウォーキングジョージ もしお時間があれば読んでみてください。
受け入れ、与え、支え合い、自分をしっかりと持つというコミュニティにおける私の憧れがあります(^^)