マグネタイト 磁鉄鉱 Magnetite
Magnetite Tizi-n-inouzane/imilchil morocco |
スピネルグループに属する、鉄の主要鉱石です。
磁性を持っていることが特徴です。
鉄鉱石
Magnetite Tizi-n-inouzane/imilchil morocco |
鉄の原料となる主要な鉱石です。
※鉱石とは鉱業用の採掘の対象となる鉱物や岩石のことです。
他に鉄鉱石としては、
マグネタイトの仲間
鉄の酸化鉱物である磁鉄鉱は含まれる成分によって仲間がたくさんいます。
- MgFe2o4-マグネシオフェライト(マグネシウム)
- ZnFe2o4-フランクリン鉄鋼(亜鉛)
- MnFe2o4-ヤコブス鉱(マンガン)
- NiFe2o4-トレボライト(ニッケル)
磁性-方位磁針
鉄を引きつける程の強い磁力を持っているものを、”天然磁石”と呼びますが、この天然磁石は方位磁針としても利用されます。
マグネタイトの磁力の強力なものを大昔の航海で利用したそうです。
理科の実験で磁石に砂鉄を付けたことがありますよね。
この砂鉄は、つぶつぶになっているマグネタイトです。
八面体が有名なマグネタイトですが、このように砂粒に混じったり、岩の中でばらばらに見つかったり、また、十二面体のものもあります。
産地 産状
Magnetite Tizi-n-inouzane/imilchil morocco |
あちこちで産出されるますが、特に、スウェーデンのノルボッテンに世界最大の鉱床があるほか、アメリカNY州には大規模な鉱床があり、とても良い結晶のものがともに産出されます。
また我らが日本では、岩手県釜石鉱山・埼玉県秩父鉱山・北海道三石町などが挙げられます。
※北海道三石町は、2006年3月31日新設合併 静内町・三石町→現新ひだか町
名前の由来
調べたところ、3つの説を見かけました。
- マグネタイトが多く産出した、マケドニアの地名”マグネシア”に由来
- はいている靴の金具等の金属がマグネタイトを含む岩石に引き寄せられることを発見した、羊飼いの少年の名前”マグネス-magnes”に由来
- 磁石の”マグネット-magnet”
さてどれでしょう…
1に関しては元素としてのマグネシウムという名前の命名由来で、3に関しては1の産地で磁石の原料となった鉄の酸化物の命名由来という記述を見つけました。
また他の文献で2に関して”伝説”と記載してあるものもあり…
さてさて遠い昔のホントのところは?
これが楽しい(笑)
基礎データ
Magnetite Tizi-n-inouzane/imilchil morocco |
- 化学組成 酸化鉱物 Fe2+Fe3+2O4
- 色 黒色
- 条痕 黒色
- 結晶系 等軸晶系
- へき開 なし
- 硬度 5.5~6.5
- 比重 5.2