アズライト 藍銅鉱 Azurite
Azurite kerrouchen morocco |
和名 藍銅鉱(らんどうこう)
アズライトはいろいろな形で産出される石です。
色は青い色ですが、光沢感がガラスっぽいものやマッドなタイプもあり、更に結晶の形(柱状等)で産出されるものもあれば、塊状のときもあります。
Azurite Aouli-Mibladen Province khenifra Morocco |
この石は、マラカイト(孔雀石)と一緒に出てくることが多く、アジュールマラカイト・アズロマラカイト等とも呼ばれ、アクセサリーにも加工されています。
アズライトの青い色とマラカイトの緑色の綺麗な模様です。
基礎データ
- 化学組成 炭酸塩鉱物 Cu3(CO3)2(OH)2
- 色 青
- 条痕 淡い青
- 結晶系 単斜晶系
- へき開 完全
- 硬度 3.5~4
- 比重 3.77~3.79
美しい サビ
Azurite Aouli-Mibladen Provience Khenifra Morocco |
アズライトもマラカイトも銅鉱床で産出される二次鉱物。
もともとあった鉱物が空気や水・風により変性・変質しできた鉱物のことをいい、要は錆びてできた鉱物です。
錆びると言われると鉄などの錆の”赤”を連想しがちですが、青や緑の錆はこんなのも綺麗なんですね。
アズライトといえば岩絵の具として使われていることが有名です。
アズライトの名前 いろいろ
またアズライトはいろいろな名前があります。
- アジュールストーン 顔料
- ブルーカッパー 銅鉱床に産することから
- ブルーマラカイト マラカイトと一緒に産出することが多いことから
- チェシライト(チェッシーライト・チェシーライト)(Chessylite)チェシーカッパー(Chessy copper)仏リヨン近郊のチェッシー産のものがアズライトは有名なため
カッパーは”Copper”で銅のことです。
Azurite Mikheyevskoe Mine, Chelyabinsk Oblast, South Ural Region Russia |
アズライトのいわれ
アズライトの名前の由来は、ペルシャ語で青い色の意味の”lazward”に由来するそうです。
この石は誰もが聞いたことのある古代文明の中で生きてきました。
古代エジプト・マヤ・ギリシャ等、神託を得る力があるとされ、神官が身につけていたととのこと。
予言・祈祷に用いられることが多く、神聖な石として扱われていたそうです。