トパーズ Topaz
TOPAZ |
11月の誕生石。
和名黄玉(おうぎょく)、透明感のある黄色を思い浮かべる人が多いと思います。
今でこそ上質なものは採掘できませんが、以前は日本で上質なものが採掘されていました。
”ナイト ミュージアム”という映画で”アメリカ自然史博物館”が出てきます。
その”アメリカ自然史博物館”にて所蔵されている、世界で一番美しいと言われているトパーズは、なんと日本産!
岐阜県が故郷の463カラットのブルートパーズです。
名前の由来
トパーズの語源に関して、いろいろな説があるそうです。
海賊が天候不順でとある島に上陸し、食べ物などを探していた時にこの石を偶然発見した。
→この海賊の言葉で、探し求める=トパズィンから。
採掘される島が、いつも霧で覆われていて探さなければいけない。
→探し求める→ギリシャ語でトパゾス(topazos)から。
古代インド、サンスクリッド語の”火”と言う言葉”タパス”(tapas)が語源では?
ペリドットでも少し触れていますが、その昔(古代)、トパーズと呼ばれていたものは、今のペリドットだそう。
語源に関する上記の説はペリドットを示すものだそうです。
国や過去の歴史などによって同じ石でも呼び名が異なったり同じだったりするのです。
また、よく聞くと思いますが”オリビン”と言う呼び名。
これはペリドットのことであったり、緑色のガーネットの呼び名として使われていることもあり、近年国際協定で”ペリドット”と統一されました。
少々話がそれましたが、このトパーズの呼び名に関しては、ちょっと存在感が薄くなってしまうような切ない歴史です。
ではなぜ現在のトパーズがペリドットとの兼ね合いの中で現在の位置づけになったのか?
それは謎です。
”シトリントパーズ”という名前を見かけますが、これは、黄色水晶=シトリンのことです。
トパーズとは別のものなので注意してください。
トパーズの種類
トパーズの種類はたくさんありますが、大きく分けてOH(水酸基)タイプとF(フッ素)タイプにまず分けられます。
- OH(水酸基)タイプ
黄色・オレンジ・ピンク・紫 - F(フッ素)タイプ
無色・黄色・褐色・淡青~青色・淡緑
代表色を記しましたが、カラーが全てではありません。
厳密には屈折率が違うことが決め手となるそうです。
トパーズの色彩
豊富なカラーがあります。
- インペリアルトパーズ
- ピンクトパーズ
-
ブルートパーズ
ロシアンブルートパーズ
スカイブルートパーズ
スイスブルー
ロンドンブルートパーズ - カラーレストパーズ
- イエロートパーズ
- グリーントパーズ
- シャンパントパーズ
- ブラウントパーズ
- ミスティックトパーズ
etc.
いろいろなカラーがあって楽しめますね。
熱・紫外線(日光)は退色する可能性があるので気を付けてください。
硬度は高いですが、一定方向からの力に弱いので衝撃に気をつけてください。
基礎データ
- 化学組成 珪酸塩鉱物 Al2SiO4(F,OH)2
- 色 無色・青色・茶色・黄色・褐色・ピンク 等
- 条痕 白色
- 結晶系 斜方晶系
- へき開 一方向に完全
- 硬度 8
- 比重 3.53