チャルコパイライト 黄銅鉱 Chalcopyrite
Calcite&Chalcopyrite Fengjia-shan mine.Daye area, HubeiProvince, China (中国 湖北省産) |
カルサイト(白)に緑色や黄色のキラキラな粉がまぶしてあるような標本です。
この粉の部分がチャルコパイライト。
和名を黄銅鉱。
本来は黄色みのあるゴールド色です。
パイライト(黄鉄鉱)ととても似ています。
酸化
では黄色以外の色合いは?
これは酸化です。
青ピンクの色あいのものも、ゴールドグリーンのつぶつぶも、黄銅鉱ですが、黄銅=真鍮色。
錆びるとこのような色合いになります。
Chalcopyrite |
黄銅鉱は銅鉱石のNo1。
世界の銅の8割をカバーしているとのこと。
銅の含有量は赤銅鉱などに比べると多くはありません。
しかし、産出量が圧倒的に多いことからだそうです。
基礎データ
- 化学組成 CuFeS2 硫化鉱物
- 色 真鍮色
- 条痕 緑黒色
- 結晶系 正方晶系
- へき開 なし
- 硬度 4
- 比重 4.3
その他に…
- 硝酸に溶ける
- 炎色反応 緑色
名前の由来
名前の由来は、ギリシャ語のキャルコ(chalkos)=銅、プリテス(pyr)=炎からだそうです。
産地産状
火成岩・変成岩、熱水鉱脈から産出されます。
イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・アメリカ・スペイン等
そして日本。
秋田県荒川鉱山・阿仁鉱山や尾去沢鉱山等
六面体・五角十二面体・八面体の形を基本に、これが双晶になっているものや塊状の物が見られます。
酸化のペースが比較的早い鉱物です。
気になる場合は密封容器など利用して保管が良いと思います。
Calcite&Chalcopyrite Fengjia-shan mine.Daye area, HubeiProvince, China (中国 湖北省産) |